地図アプリと家賃相場だけを見て決めた部屋が、住み始めてから「思っていた街と違う」と感じることは珍しくありません。駅からの距離や周辺施設の数は、実際にその通りを歩いた体感とはまた別の情報だからです。
谷根千(谷中・根津・千駄木)を例にすると、地図の上では「都心に近い下町エリア」としか表現できません。しかし実際に歩いてみると、低層の建物が続くことで空が広く感じられること、商店街の店主と自然に顔見知りになる距離感があることなど、暮らしの手触りに関わる情報がいくつも見えてきます。
逆に、地図上では魅力的に見えても、実際に歩くと大通りの音が想像以上に響いていたり、坂が多く自転車移動が大変だったりすることもあります。こうした情報は、内見の日に少し足を延ばして周辺を歩いてみるだけでも、かなりの部分がわかります。
Urbanhavoraの編集部が各エリアを実際に歩いて記録しているのも、この「歩いてみないとわからない差」を言葉にして残しておきたいという理由からです。物件そのものだけでなく、その部屋を取り囲む街の空気まで含めて選ぶことで、住み始めてからのギャップは大きく減らせると考えています。
次に内見の予定を入れるときは、駅からの道のりを、地図上の直線距離としてではなく、実際に歩くルートとして一度たどってみることをおすすめします。
